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私達はこれから……いいところだったのに…………と、不満を
もらしながら……この緊急事態に学園長室へとやってきた。
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「なんですの……全く……あの下品な遠吠えは…………」
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「あれは穢れの声じゃないかな……」
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「そんなことはわかってます……」
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「もう、八つ当たりしないでよね……」
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「封印されていた何かが……影響されているのでしょうか……」
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「そうだよ、学園長……ボクは止めようとしてたんだけど……
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「まさか……アレが……」
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「ううん、あの遠吠えは穢れのモノ……ただ、封印されていた……
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「どうします、片倉さん……」
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「うん、戦う……そして……打ち倒す」
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「しかし……祠は……」
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「ボクが道を知ってる……ただ、そこに行き着くまで、
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「では……片倉先輩がベストだと思うメンバーで……
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「わかったよ……じゃぁ、鼎、恵……ボクについてきて、
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「私は…………」
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「真琴は八弥子と行きたい?」
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中村さんは無言で頷く。
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「じゃぁ、そうすればいいよ、八弥子、大丈夫だよね?」
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「大丈夫……真琴、ちゃんとついて来てね」
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「神住、ちゃんと由布を守ってね……」
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「あたりまえ……ですわ」
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「あの……」
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「縁子のこと……気にしてるの?」
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「はい、一応……ですが……」
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「大丈夫、なんだか、面白いことになってるから……」
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「面白い?」
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「彼女たちのおかげで、どういう道をたどればいいか……
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「さぁ、行こう……」
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「片倉さん……あなた……戻ってきてくださいね」
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「…………ボクの場合、約束は出来ない……それにボクには彼女
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多くの穢れをなぎ払いながら、森の中を進んでいく……。
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「末来さん……どうして……私たちが……」
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「たぶん、アレは鼎にしか……倒せない……だから」
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「数が多すぎますわ……仕方ありませんわね…………
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「はい……姉様」
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「たのんだよ……神住」
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「ヤヤ達のほうが……いいんじゃない?」
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「あなたの本気は私以上でしょ……存分にその力振るって
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「カスミ…………」
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「さぁ、行くよ……」
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森を抜け、岩場に到着する。
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「こっちから神社の方に移動するよ……」
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「ワザと迂回したの?」
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「うん……まだ、八弥子達には仕事をして欲しいところが
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「ここは…………」
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「こっちだよ、神社の裏側……」
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神社の裏側にある洞窟への道に入っていく。
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「こんなところに洞窟なんか……あったんだ…………」
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「ここ……突破するの?」
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黒い影……全て穢れで、その数は数十体……
見ていてウンザリするような映像だったり……。
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「うん……ここの奥が目的地……」
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末来さんは遠くを見るような瞳で洞窟の奥を見つめていた……。
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アソコに何が……あるんだろう…………。
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「仕方ないなぁ……ミライっちの頼みだし…………」
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「真琴、八弥子を止めてあげてね……無理する子だから……」
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「ちょっと、普通は逆じゃない?」
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「だって、八弥子だもの……」
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「もう…………でも、突破力なら……誰にも負けないからっ!」
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「いくよ!(BROKEN:8_20)
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「はいっ!」
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「今のウチに……」
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「はいっ……」
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今までと全く空気の違う……澄んでいるようで澄んでいない、
曇っているようで曇っていない、不思議な場所に出てくる。
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「ここは…………」
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「ここは祭壇……そして舞台……死にゆくモノ、生まれゆくモノが
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「来るよ……」
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重い振動が祠全体に広がっていくと同時に
深い闇が辺りを包んでいく。
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「何……これ…………」
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「ボクが抑えておくから……彼女を……彼女を救ってあげて……」
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「どういう……こと…………」
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末来さんが自立する飛行物体を四方へと飛ばし、
とても眩しい光が辺りを包む……。
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そして、広がっていた闇が一気にどこかへ霧散する。
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「え……お、お母さん…………違う……」
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「アレが封印されし者……すべての始まりであり、すべての元凶
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「恵…………」
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「うん…………」
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Isn't It Fine To XX Freely
That Red on Me
First Love Mint Blue
Summer Fuse
Girl Who Can't Say No (Daga Kotowaru)
Cubic Starship
Anaerobic Love
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Missing Rink Side:Rina
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(Recent Series)

The Rain and the Other Side of You
Hana ni Arashi
Kakegurui Yorozu
Tsubakuma!
Someday, We'll Get There
Honto no Kokoro
Hayate X Blade
Motto Hanjuku Joshi
Yuunagi Marbled
Strange Babies