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「なんとか……勝った…………」
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「ふぅ……でも、まだ穢れがいるみたい……」
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「どこ……だろう?」
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「あそこに倒れてるのは……由布が……あれ?」
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グッタリと倒れている穢れを指差しながら、何かがおかしい
と思って首をかしげた。
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「どうしたのよ?」
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由布は疑問符を浮かべた表情で私の傍にやってくる。
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「倒れてるって、よくよく考えるとおかしいよね……」
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再びグッタリと倒れている穢れの方を見ると、すでにそこには
穢れの姿は無かった……。
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「え、倒れて……!?」
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由布が穢れが倒れていた方を向くと、すでに攻撃態勢に入っている
穢れがおり、鋭い爪を振り下ろしていた。
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「グル(BROKEN:8_20)
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「きゃぁっ!」
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「由布!!!」
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由布はとっさに後ろに飛び退こうとするが、穢れの攻撃を受けて、
後方の木まで吹き飛ばされる。
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私は急いで、穢れに剣を突きつける。
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肉を貫く感覚が手の先にずっしりと感じる。
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「グォォォォォォォォォ……」
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そして、星屑のような光を放ちながら、塵と化して消えていく。
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「由布っ!(BROKEN:8_20)
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私は急いで由布のもとへ駆け寄る。
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「てて……」
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「大丈夫……由布……」
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「大丈夫、飛ばされた時にすりむいただけだから……」
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「ホント?(BROKEN:8_20)
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「大したこと……ないってば……」
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「でも、派手に破けてるし……」
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「破けてるのは穢れの爪が当たったから、別に私に当たった
(BROKEN:8_20)
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「……本当に?」
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「ホントだから……」
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そう言ってから由布は装束を解いた。
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元の姿に戻ると目に見えていた腫れはほとんどなくなり、
少し赤くなっている程度になる。
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「ね、大丈夫でしょ」
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「ホントだ……でも……よくみると打身になって腫れてる……」
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そう言いながら私も巫女装束を解いて、由布の傍に寄る。
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「あはは、ここ数日、戦ってばっかだものね……」
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「鼎もよくみると、沢山、打身とかなってる……」
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「ホント……」
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私は由布の足にある打身のところをペロリと舐める。
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「ちょ、ちょっと……鼎……」
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「せっかくの白い肌なのに……ちゅっ」
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「ば、バカ……な、何してんのよ……」
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「舐めたら治るんだよ……」
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「嘘つき……」
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「嘘じゃないもんっ」
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私は由布の上に覆いかぶさる。
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(Recent Oneshots)

Isn't It Fine To XX Freely
That Red on Me
First Love Mint Blue
Summer Fuse
Girl Who Can't Say No (Daga Kotowaru)
Cubic Starship
Anaerobic Love
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Missing Rink Side:Rina
Heart Pendant

(Recent Series)

The Rain and the Other Side of You
Hana ni Arashi
Kakegurui Yorozu
Tsubakuma!
Someday, We'll Get There
Honto no Kokoro
Hayate X Blade
Motto Hanjuku Joshi
Yuunagi Marbled
Strange Babies