|
Place translations on the >s [Alma] はい、スケジュールについては、もう説明を受けられたかと思いますが……。 > [Soyeon] あ、あの、大丈夫だった? ちゃんとわかった?説明してもらえたかな? > [Anne Shirley] あらあらソヨン、いったいどちらが不安と期待におののく新入生なのかしら? > [Alma] あら、おののいていらっしゃるのですか? > [Narration] 指示されるまま、新入生が次に向かったのは大教室だった。 > [Narration] そこでもまた、案内役のセカンドクラスの学生が、彼女たちを待っていた。 > [Soyeon] だ、だって、心配じゃない!ニキ、ちゃんと説明できたのかなって! ああもう、ニコルったら、どうしてニキに全部まかせようなんて……。 > [Alma] あら、でも、ニキも自分からやりたいって言いましたし……。 > [Soyeon] だからって! > [Anne Shirley] 大丈夫よ……。 > [Anne Shirley] いざとなったら、すごい秘密兵器があるんだから。 > [Soyeon] だめーっ!! > [Girl] あ、あの……。 > [Narration] 目の前の上級生が繰り広げるあやしいとしか思えない会話に、勇気を出した一人がおずおずと声をかける。 > [Alma] まぁ、ごめんなさい。ほら、話をすすめましょう? > [Anne Shirley] そうね。あなた達、どれからいきたい? > [Soyeon] 薦めるものがちがうよぉ! > [Girl] あの、先輩方……? > [Alma] あ、はい。今、説明を始めますね。 > [Narration] 絡み合うファン・ソヨンとアンシャーリー・バンクロフトをとりあえず脇に置いて、アルマ・ハミルトンは用意しておいたカリキュラムをまとめた冊子を教壇から取り出す。 > [Alma] 詳しくはこちらをご覧ください……、と言っても、実際、これを読むのはとても大変だと思います。 > [Narration] にこやかにそう告げるアルマに、無言で同意するように、新入生達は分厚い冊子と、互いの顔を交互にうかがう。 > [Alma] ファーストの間は、必修授業が多いのですけど、選択科目もとれます。それに、これがとても数が多い上、バラエティに富んでいるので……。 > [Alma] 決めるのに、なかなか時間がかかるんです。 > [Anne Shirley] まぁ、アルマったら、なかなか不安をあおるのがお上手ね。 > [Alma] ですから、わからないことがあったら、なんでも、わたし達に聞いてきてくださいね。 > [Alma] それに、お友達同士で情報を交換することもとても大切になってきます。ですから……。 > [Alma] 早く、仲のいい方を見つけてくださいね。 > [Anne Shirley] 友達は、落とし物じゃない! 見つけるものでも、拾ったりするものでもない! > [Anne Shirley] はっ!? このあたしにまともなツッコミをさせるとは、成長したわね、アルマ。 > [Anne Shirley] というわけで、友達を作りたくなったら、あたしにおまかせ。どのタイプでもイチコロのヤツをわけてあげるから。 > [Soyeon] お願い、アン、それをしまって……。 > [Narration] アンシャーリーがずずいと前に出るたびに、ソヨンがその襟首をつかんで教壇の後ろ側に引き戻す。 > [Anne Shirley] うわっ! なにをする! 離せ!あたしはまともだ! > [Soyeon] はいはい。 > [Narration] ……それから十数分後。 > [Narration] どうにかこうにか、マイペースに説明を終えた上級生に、やや憔悴した面もちで頭を下げて、新入生は大教室をふらつきながら立ち去ろうとしていた。 > [Alma] ふぅ、説明役というのも大変なんですね。 > [Soyeon] ほんとは、もうちょっと楽だったと思うなぁ……。 > [Anne Shirley] あたしを見るなぁ! > [Soyeon] 見たくもないよ、今は……。 > [Alma] それよりも……。 > [Narration] アルマは、案内役の学生に渡された、今日乗船した新入生のリストを眺めやる。 > [Alma] ……いましたわね、今の方達の中に。 > [Anne Shirley] いたいた。 > [Soyeon] うん……。 > [Soyeon] あの人も、ファーストの頃は、あんな感じだったのかなぁ……。 > [Narration] そう言って、どこか懐かしむ面もちで、ソヨンは教室を出ていく少女を見送った。 > |
List of all oneshots (Recent Oneshots)
Isn't It Fine To XX Freely (Recent Series)
The Rain and the Other Side of You |