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[Narration]
体験入学の卒業まであと少し。
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[Narration]
クレアは思い出を求めて船内をうろついていた。
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[Clare]
……あー、学園長をはじめて見たの、あそこだったなあ。
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[Clare]
そうそう、ひとりだけ違う制服の人がいるなあと思ったら、船長だ、とか言い出して。
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[Clare]
もうすぐ卒業かぁ……。
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[Narration]
ポーラースターでの生活は、何から何まで目新しかった。
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[Narration]
いいことばかりではなかったが、きっといつまでも忘れられない思い出になるだろう。
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[Clare]
ミリエラやコーとも、もうすぐお別れなんだな……。
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[Narration]
船を下りても、互いに連絡を取る約束はしていた。
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[Narration]
だが、やはり寂しい。
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[Clare]
それに、ミリエラったらひとりで大丈夫なのかな?
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[Clare]
コーだって、ちゃんと見てないと何をはじめるかわからないし。
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[Narration]
自称3人組のリーダーであるクレアに、心配のタネはつきない。
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[Clare]
ほんとに、わたしがついてないとダメなんだから……。
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[Mirriela]
……何がダメなんだよ?
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[Narration]
クレアの背後から駆け寄ってきたミリエラが、ぽんと肩を叩いた。
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[Narration]
ひゃっ、とクレアが身をすくめる。
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[Clare]
もう、びっくりさせないでよ!
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[Mirriela]
またぼけーっとした顔して歩いてるからさ、心配になったんだよ。
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[Mirriela]
悪い先輩に、部屋に連れ込まれちゃうぞ!
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[Narration]
にやっとしたミリエラの忠告に、クレアはぷうっ、とふくれた。
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[Clare]
そんなこと言って、ミリエラこそ素行不良で生活指導倶楽部に参加させられるよ!
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[Mirriela]
──いいよ、どうせ1週間に1回しかないんだから。
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[Mirriela]
もう、すぐ卒業しちまうんだし。
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[Clare]
あ……そうだね。
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[Narration]
ミリエラの冗談の中に一抹の寂しさを見つけて、クレアは怒るのをやめた。
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[Clare]
そうだよ……だから、こんなことしてる場合じゃないや。
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[Mirriela]
何するのさ?
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[Clare]
思い出をつくるの!
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[Narration]
ミリエラはきょとん、とした顔をした。
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[Mirriela]
なにそれ、何すんの?
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[Clare]
えーと、えーと……決めてない。
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[Mirriela]
なんだよ。
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[Narration]
笑い出したミリエラの手をクレアが掴んだ。
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[Narration]
いいから、行こう!これだって思い出なんだから!
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[Narration]
クレアはそのまま、あわてるミリエラと一緒に走り出した。
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List of all oneshots
List of all series

(Recent Oneshots)

Isn't It Fine To XX Freely
That Red on Me
First Love Mint Blue
Summer Fuse
Girl Who Can't Say No (Daga Kotowaru)
Cubic Starship
Anaerobic Love
Missing Rink Side:Shuri
Missing Rink Side:Rina
Heart Pendant

(Recent Series)

The Rain and the Other Side of You
Hana ni Arashi
Kakegurui Yorozu
Tsubakuma!
Someday, We'll Get There
Honto no Kokoro
Hayate X Blade
Motto Hanjuku Joshi
Yuunagi Marbled
Strange Babies