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[Narration]
午前の授業を終えたばかりの、まだにぎやかな教室。
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[Narration]
軽やかな笑い声をさざめかせ、少女たちは少人数ごとの集団になって散っていく。
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[Narration]
杏里は出口わきの壁に寄りかかり、頭のうしろに腕を組んで、そんな少女たちを眺めていた。
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[Anri]
(楽しそうだな……)
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[Anri]
(噂ばなしくらいだったら、もう伝わっているだろうに……)
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[Narration]
またもやレイプ犯による犠牲者が出たばかりというのに、彼女たちの様子はまるで他人事のようだ。
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[Narration]
一人の少女が目にとまる。その名は杏里も胸に焼きつけていた。
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[Narration]
スウェーデンの林業王の娘、アルマ・ハミルトンだ。
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[Anri]
やあアルマ。えっと、一人?
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[Alma]
杏里様……
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[Narration]
きょろきょろしている杏里をうかがうように、アルマが言った。
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[Alma]
ウェルズさんでしたら、まだお迎えにいらっしゃってないようです。
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[Anri]
しめた! 
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[Alma]
おしめしたのですか?
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[Anri]
ああいや、ちょっときみに話しが───!
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[Narration]
杏里が本題を持ち出す間もなく、当の本人クインシー・ウェルズが顔を出す。杏里はその迫力に思わずあとじさった。
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[Anri]
し、心臓に悪いよ……
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[Wells]
失敬な!
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[Wells]
さ、お嬢様、お部屋に戻りましょう。昼食のご用意も整っております。
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[Anri]
すこし彼女と話す時間をいただきたいんですが?ウェルズさん?
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[Alma]
ウェルズさん。わたしも杏里様にお訊きしたいことが───…………
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[Narration]
アルマは口をぱくぱくさせながら、ウェルズに引きずられて小さくなっていく。
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[Anri]
あー…… アルマ…………
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[Nicolle]
ありゃ。とりつくシマもなし、ってね?
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[Anri]
ニコル、コローネ。
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[Collone]
クゥ〜ン?
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[Nicolle]
杏里といえども、あのお嬢さまの攻略だけはちょっと無理じゃないか? オバさんがくたばらない限りはさ。
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[Anri]
そうもいかないよ。彼女だって、犯人に狙われている一人なんだから。
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[Nicolle]
お、それって初耳。カナエの推理?
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[Anri]
うん、そうだよ。
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[Narration]
「そのうち一人は見事正解したんだ」。そんなセリフを杏里は飲み込んだ。
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[Nicolle]
でも、あんながっちりガードされているのを知っていて、わざわざ狙いをつける犯人もいるかなぁ?
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[Anri]
そうだけど、ハードルは高いほど燃えるものさ。ニコルだって、賭け事は大きい方がいいだろう?
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[Nicolle]
そりゃあ同感だけど。
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[Nicolle]
ところで災難だったね、杏里。ずいぶん早くシャバに戻れたじゃないか。
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[Anri]
うん、心配かけた。レイチェル先生のおかげなんだよ。
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[Nicolle]
へえ。あの、おっちょこちょいで少女趣味のセンセーが? なんでさ?
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[Nicolle]
あ、わかった。そういやセカンドの担任だったっけ? ふーん、やるじゃん。
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[Anne Shirley]
おかえり、杏里。おつとめご苦労さま。
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[Narration]
杏里は口をとがらせた。
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[Anri]
みんな意地悪だなあ。
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[Anri]
おつとめとか、シャバだとか。もっと素直にボクの解放を喜んでくれる、ピュアな心の持ち主はいないの?
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[Nicolle]
ピュアねえ……あたしにとっちゃ、馬鹿正直と同義語だな。いまどきそんなストレートな感情表現をするのは、ソヨンくらいじゃないか。
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[Anri]
うん。ボク、ソヨンに逢いに来たんだ。
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[Anne Shirley]
ソヨンなら、前の休み時間のあいだ中、クマみたいにうろうろしていたわ。
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[Nicolle]
クマ? あっははは。たしかに体じゅうで心配しているふうだったなあ。
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[Anri]
……姿が見えないけど?
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[Nicolle]
クマさんなら、鐘が鳴った瞬間に飛び出していった。
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[Anri]
えっ? 行き違っちゃったんだ!?
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[Anri]
ありがと! ニコル、アンシャーリー。ボク行くよ!
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[Nicolle]
ハイハイ、おあついことで。
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[Narration]
杏里が去るとアンシャーリーは、ニコルの手をくいっと握った。
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[Nicolle]
なに。なにさ。どういうこと。あたしはノーマルだよ?
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[Anne Shirley]
杏里をのぞいて……?一緒にランチにしましょう? ニコル。あたしのおごり。
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[Nicolle]
アンからクスリ以外のものを貰うだなんて、珍しいな。ま、いいけど?
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[Nicolle]
このところ負けが込んでて、いいもの喰ってないんだ。昨日もおとついもコンビーフサンド。
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[Collone]
ウォウ……
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[Anne Shirley]
……彼の食費までつぎ込んでいたの?困ったご主人ね。じゃあ、あなたにもおごってあげるわ。
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[Collone]
ウォーウ!
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[Narration]
授業中もずっと付き添っていたコローネと、二人が教室を離れようとすると、今度はソヨンがその場に顔を出した。
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[Soyeon]
ハァッ……ハァッ……アンさん、ニコルさん……!
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[Nicolle]
ん? どうしたいメロス?息切らせて。
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[Anne Shirley]
アテナイならまだ先よ?
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[Nicolle]
コラコラ、死ぬまで走らせる気か。
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[Soyeon]
ハァ……ハァ……えっと、あの、杏里さんはこちらにいらっしゃいませんでしたか?
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[Narration]
ニコルとアンシャーリーはちらりと目を見合わせた。
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[Anne Shirley]
杏里なら、ソヨンを捜しに行っちゃったわ。廊下でバッタリしなかった?
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[Narration]
アンは鼻先でぱちんと手のひらを合わせる。
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[Soyeon]
ええっ!?
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[Nicolle]
うん、たった今。自分の部屋にでも戻ったんじゃない?ソヨン目当てに。
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[Soyeon]
あーん、おっかしいなぁ……
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[Narration]
二人に頭を下げると、少女はあわてて飛び出していった。
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[Nicolle]
なにやってんだ、あの二人は?
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[Anne Shirley]
初々しいわ。そう……例えるなら、ラブラブ。
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[Nicolle]
ラブラブ。
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[Anne Shirley]
うらやましいのでしょ? ニコル。
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[Nicolle]
うるさいな、それよりメシ!メシにしよーぜ!何おごってくれるのさ?
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[Anne Shirley]
日本の伝統料理なの。『セップク』の店主おすすめ。
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[Nicolle]
なにそれ。
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[Anne Shirley]
ヤキモチ。
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[Narration]
合流した二人の足は、落ち着く場所を求めてさまよい、やがて乗馬場へと向いていた。
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[Soyeon]
杏里さん?
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[Anri]
ボンジュール、ソヨン。マドモアゼルをお迎えに…………
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[Anri]
………………
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[Soyeon]
どうしたんですか、黙ってしまって。
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[Anri]
いい……すごくいい……っ
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[Anri]
ボクが間違っていたよ!トレビアーン! もひとつトレビアーン!
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[Anri]
チョゴリだけじゃない!制服だって、とおっても似合ってる。すこしもちんちくりんなんかじゃないよ!
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[Soyeon]
そ、そうですか? どうもこの格好だと落ち着かなくて……でも、そう言ってくださると嬉しいです。
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[Nicolle]
なに言ってんだい、杏里。下ばっかり向いてるじゃないか。
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[Soyeon]
下? 足に何か付いてますか?
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[Nicolle]
おおかた、普段チマに隠れてるナマ脚を見られて感激してるのさ。
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[Anne Shirley]
どれどれ。じぃー…………
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[Soyeon]
ひゃっ、アンさん。そんなところに座り込んで!……あ、杏里さんまで!
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[Anne Shirley]
ふーん、これが若さというものなのね。
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[Anri]
ぴちぴちして、お肌の張りが違うよね?
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[Anne Shirley]
若い子はうらやましいわ〜。歳はとりたくない。
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[Anri]
あ、糸くず発見!
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[Soyeon]
ひゃああああ…………っ!くすぐったいですよ!
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[Anne Shirley]
内股にサソリのタトゥーもはっけ〜ん。
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[Soyeon]
きゃはははは!
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[Narration]
しゃがんで囲み、ソヨンをすくみあがらせたり、くすぐったりしている二人の首根っこを、ニコルが強引につまみあげる。
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[Nicolle]
あんたたち、校内セクハラで訴えられたいかぁ?
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[Narration]
猫のようにぶらさがった杏里が、唇をとがらせた。
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[Anri]
……またすぐに常識ぶるんだから。
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[Nicolle]
じゃあ、誰が止めるんだ。ったく。
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[Narration]
ニコルやアンシャーリーと一緒の昼食を済ませると、二人の足は、落ち着く場所を求めてさまよい、やがて乗馬場へと向いていた。
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List of all oneshots
List of all series

(Recent Oneshots)

Isn't It Fine To XX Freely
That Red on Me
First Love Mint Blue
Summer Fuse
Girl Who Can't Say No (Daga Kotowaru)
Cubic Starship
Anaerobic Love
Missing Rink Side:Shuri
Missing Rink Side:Rina
Heart Pendant

(Recent Series)

The Rain and the Other Side of You
Hana ni Arashi
Kakegurui Yorozu
Tsubakuma!
Someday, We'll Get There
Honto no Kokoro
Hayate X Blade
Motto Hanjuku Joshi
Yuunagi Marbled
Strange Babies