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一木羽美
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Fu~! Fu~! Ha~a~a~!Fu~! Fu~! Ha~a~a~!
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MP3プレイヤーから流れてくる音楽に合わせて口ずさみながら、わたしはタウン誌をめくって、目に付いた記事に付箋を貼っていく。
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一木羽美
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あ、これ、おもしろそう。あ、こっちも!
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パッパッパ~とページをめくっていく。こういうイベント情報のチェックってほんと楽しい。
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一木羽美
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あ、これって、こっちのにもっと詳しい情報、載ってたっけ。
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もう一冊、カバンから取り出して、すでに付箋の貼ってあるページを開く。
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一木羽美
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あったあった。お、こんなのもあるんだ。チェックチェック。
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三山音七
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羽美~、来週使う曲のチェックしてくれてる?
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一木羽美
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今やってるよ~。
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MP3プレーヤーでかけてるのは、音七からもらったデータ。来週の放送で使う曲の下聞き。一応、どんな曲か聞いておかないと、紹介できないもんね。
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一木羽美
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沙紗~、こっちのはチェック終わったよ~。
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双野沙紗
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ん。……なんだこれ、付箋貼りすぎだろ、羽美。
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一木羽美
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だって、おもしろそうなのがいっぱいあるんだもん。
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双野沙紗
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全部、紹介できるわけないだろ。どうすんだよ、これ。
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一木羽美
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うまく構成して、ね? お願い、沙紗。
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双野沙紗
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……わ、わかったよ、仕方ないな。
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お願い成功! わたしがチェックした情報を、沙紗が番組中に伝えやすいように構成してくれる。
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わたしたちのチームワークは完璧だよね!
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さて、次の作業はっと……。
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剣峰桐
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ごめんくださーい。数理部の剣峰だけど。
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一木羽美
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お?
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放送室のドアが開いて、誰か入ってきた。キョロキョロって廊下の方、見てから、ささっと中に。
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剣峰桐
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一木さん、いる?
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一木羽美
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はいはーい。
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なんだろ。確か、数理部の部長さんだよね、剣峰さんって。まぁ、数理部って部員一人しかいないってことだけど。
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剣峰桐
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あのさ、こないだ言ってた、部長インタビューのことなんだけどさ。
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一木羽美
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うん。
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わたしたちのお昼の放送のコーナーの一つ、部長インタビュー。確か、剣峰さんにも、来週にお願いしてたはずだけど。……それがどうしたのかな?
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剣峰桐
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悪いんだけど、延期させてもらえないかな?ちょっと、来週は都合悪くなっちゃって。
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一木羽美
>
ほほう!
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双野沙紗
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なんでテンションあがってんだよ、羽美は。
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一木羽美
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だって、こういうトラブルってワクワクしてこない? こういうのをささっと解決するのって、デキる女って感じじゃない?
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双野沙紗
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半分は同意するけどさ。テンション上がってるとこでダメだろ。デキる女ってんなら、もっと冷静に対処しな。
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一木羽美
>
えー、そうかなぁ。
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剣峰桐
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あ、あの、延期してくれるのかな?
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一木羽美
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あ、ゴメンゴメン、延期はいいよ。録り溜めしてるのもあるしね。それで、いつなら大丈夫そう?
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剣峰桐
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できれば、来月までスパっと飛ばしてくれると助かるんだけど。
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一木羽美
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来月? いいよいいよ、問題なし。夏休み入っちゃうともったいないから、7月の11日か19日の放送に合わせてでいい?
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剣峰桐
>
う、うん。
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一木羽美
>
それじゃ、10日くらいでどう?
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剣峰桐
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10日……、うん、それならなんとか。うん、そこまでにはなんとかなるかも。
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一木羽美
>
ん? なにが?
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剣峰桐
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あ、こっちの話。うん、10日でお願い。
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一木羽美
>
はい、りょーかい。
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剣峰桐
>
ごめんね、こっちの都合で。
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一木羽美
>
いいっていいって~。
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双野沙紗
>
気にすんなよ。羽美、楽しんでるからさ。
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剣峰桐
>
う、うん……。
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三山音七
>
羽美~、チェック終わった?
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一木羽美
>
あと1曲~。沙紗、こっちのヤツ、もうちょっとで終わるから。
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双野沙紗
>
はいはい。
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剣峰桐
>
はぁ~……。
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一木羽美
>
ん? どうしたの、剣峰さん。
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剣峰桐
>
いや、なんかすごいなって思って。音楽聞きながら、雑誌のチェックしてるの?
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一木羽美
>
そだよ?
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剣峰桐
>
両方とも、なんかチェックしてるんだよね?よく、耳から聞いてることと、読んでること、同時にできるね。
>
剣峰桐
>
私、そういうの苦手でさ。どっちかに意識がいっちゃうんだよね。音楽の方かな、やっぱ。気が散っちゃってさ。
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一木羽美
>
あー、そうかもね。でもね!
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わたしは、ちょっと胸を張る。ふふふ、密かに自慢できることだったのだ。
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一木羽美
>
放送番組を制作する者として、これはできて当然のことなんだよ!
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剣峰桐
>
え、そうなの?
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一木羽美
>
そう! だって、ラジオ番組とかってさ、別に正座して聞くようなものじゃないじゃん?
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剣峰桐
>
う、うん、そうだね。
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一木羽美
>
ラジオってさ、普通、他のことしながら聞くでしょ? つまり、ラジオってのは、他のことと時間を奪い合わない、「ながら」のメディアなの!
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一木羽美
>
主役は他に譲りつつも、ちょっとしたタイミングで印象づける必要があるんだよね!
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一木羽美
>
そういう感覚を養うためにも、普段からこうして、ながら作業をしてるの、わたし!
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これも、よりよい番組を作るためにね! おお、さすがわたし、放送部のエース! 次期部長!
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剣峰桐
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は、はぁ……。
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双野沙紗
>
ああ、聞き流していいよ。こいつ、昔から得意なんだよ、これ。
>
双野沙紗
>
ラジオとか、後付けだから。関係ないない。
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一木羽美
>
ちょ、ちょっとひどい、沙紗! 確かに昔から、ながら作業、得意だけどさ! 今はわたし、ちゃんと使命を感じながらやってるんだから!
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これでも、放送部のエースって自覚、あるんだから! 次期部長だってちゃんと狙ってるし!
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……まぁ、放送部の二年生、わたしたちしかいないから、たぶん、部長回ってくると思うけど。沙紗も音七も、やりたくないって言ってるし。私はやりたいしね!
>
剣峰桐
>
あ、それじゃ、私、もう行くね? 邪魔してごめん。
>
一木羽美
>
いいよ、気にしないで。またなにかあったらよろしくね!
>
剣峰桐
>
うん、それじゃ。
>
そう言って、剣峰さん、出て行っちゃった。出てく時、また、廊下をキョロキョロ見てた気もするけど。
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一木羽美
>
あ、曲、終わった。音七~、チェックしたよ!問題なし!
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三山音七
>
………………。
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一木羽美
>
ちょっと音七! 寝るなぁ! チェック終わったぞぉ!
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三山音七
>
あ~……、問題ないなら、それでいいよ~。
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一木羽美
>
もう、目を離すとすぐに寝るんだから。
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一木羽美
>
……あ。
>
ん、ちょっと……。体に異変を感じる。これは、さっき、ジュース、ガブ飲みしたのが原因かな? トラブル発生!?
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一木羽美
>
えっと、沙紗、音七! その、おトイレ行かない? 行こう! ね!
>
双野沙紗
>
やだ。
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三山音七
>
眠い。
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一木羽美
>
えー! ひどいよ、マイフレンズ!
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双野沙紗
>
トイレくらい、一人で行きなよ。
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三山音七
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寝させとくれ。あたしゃ眠いんだ。
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一木羽美
>
ダメ! 一緒に行こう! あ、ついでにこっちの雑誌もチェックしとこ。
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双野沙紗
>
トイレでまで、「ながら」は止めとけよ……。
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一木羽美
>
だってわたし、放送部だからね!
>
二人の手をつかんで引っ張る。さぁ、行こう!ついでに、チェックしたい本も、脇に抱えて。
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だって、1秒だってムダにしたくないじゃない、この時間を!
>
わたしたち、親友三人で過ごす時間をね!
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