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阿野藤
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夏休みの予定? うーんと、やっぱり今年もお盆のまわりは東京だね。イベントに行かなきゃだから。
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遠見結奈
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毎年恒例なんでしょ。
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阿野藤
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そそ、コミケね~。結奈は? 去年はどっか行ったって言ってたよね。
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遠見結奈
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行ったって言っても、地元のお祭りぐらい。後はだいたい家でぼーっとしてたかな……。
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遠見結奈
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あ、阿野も一緒にプールに行ったでしょ。
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阿野藤
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あう、あれはもう忘れたいんだけど~。
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阿野藤
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とにかく、若い女の子がそれじゃもったいないよ~。せっかくの長い休みなんだし、色々イベントがあったほうがいいよ?
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阿野藤
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あ、このイベントっていうのは、催しに行くって意味じゃなくてね。えーと、普段とちがう特別な出来事っていう意味で……。
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うう。ついついゲーム用語で話しかけちゃうのがあたしのアレなところだ。わかってる相手にならいいと思うんだけど。
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あたしはといえば正真正銘の催しのイベントに行く予定。コミケ。毎年の、恒例行事。
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結奈はと言うと、家族旅行とかもないみたい。まぁ、デートとかもないだろうな、まかり間違っても、絶対。
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と、思ったのに。
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遠見結奈
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あ、でも、今年はちょっとあるかも。イベント?
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阿野藤
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え! そうなの?
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遠見結奈
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うん。陸上部の夏合宿で、ちょっと手伝いをね。合宿中の食事を作るの、頼まれたから。こっちもお盆前後だったわね。
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阿野藤
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うええ。それってけっこう大変なんじゃ……。
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遠見結奈
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まあ、大人数分の料理するのって、なかなかないわね。でも楽しみ。普段とは献立の考え方もちがうし。
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遠見結奈
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それで、いくつか事前に試しておきたいレシピがあるのよね。今日から、いろいろと試してみるつもり。
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阿野藤
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あ、そうなんだ。がんばってね~。
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阿野藤
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あ、えっと、ほら、試食が必要ならいつでも呼んでいいからね?
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遠見結奈
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うん。うまくいったレシピがあったら、阿野と比奈にも試食してもらうわね。
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阿野藤
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おお、期待しちゃうからね~。
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遠見結奈
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うん。それじゃ、私、もう行くね。
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阿野藤
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はいはい、じゃね~。
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教室を出て行く結奈に手を振りながら、あたしは、やっぱり気付いてしまう。
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結奈は、基本的には、周囲とは距離を置きたがっていた。一年ずっと近くで見てきたからそれはわかってた。でも。
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変化、っていうのかな。合宿のお手伝いか。去年の結奈だったら断っていたと思う。
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阿野藤
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(……これも、幽霊絡み、かな)
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それが結奈に変化をもたらしているのは、たぶん、確実なことだと思う。春以来、幽霊さんが結奈と一緒にいるのを見たのは一度や二度じゃない。
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最初に見たのは、オレンジ色の光だったけど、青い光も見たこと、ある。その二つが同時に結奈のそばにいたことも。
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そして、結奈があたしになにかをたずねてくることがぐっと増えてる。たとえば、そう、ねなのこと、とかね。誰かについて聞いてくるなんて前にはなかったのに。
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あたしは気付かないフリをして、あたしのわかる範囲で結奈に答えてる。それが、結奈のやろうとする「なにか」への手助けになればと思うから。
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結奈はあんまり交友関係が広いほうじゃないからね。浅く広く付き合いのあるあたしが役に立つこともあるし。
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だから、あたしはなるべく自然に、結奈の質問に答えてあげる。
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……それぐらいしか、できないしね。
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阿野藤
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でも、夏合宿かぁ……。
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阿野藤
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あたしは東京の親戚の家に泊まりがけだから、あんまり手助けはできない、かなぁ。
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イベント参加のための上京は、一応、両親も一緒だから、中止にもできない。さて、そうなると、どうしたものかな。
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うーん、と腕を組んで考えてみる。と……。
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三山音七
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う~。悪い、阿野~。隠れさせて~。
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阿野藤
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ありゃりゃ、ねな? また?
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三山音七
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いつもの~。
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阿野藤
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そっか、いつものかぁ。
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よろよろと教室に入ってきたのは、ねな。疲れたような眠い顔、をしてるのはいつも通りだけど。様子は最近に共通して挙動不審。
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ねなは、ここのところずっとこんな感じ。うみちゃんやささちゃんを避けて、逃げ回っているみたいで。
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阿野藤
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(最初は、仲良し三人組がケンカしたかと思ったけど)
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阿野藤
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(逆っていうのが、なんだかだよね)
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最初はほんとにケンカでもしたのかなと思っていたんだけど。話を聞いてみたら「逆」とのことでびっくり。過剰に仲良しを強要されて逃げているらしくて。
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なんだそれと思ったものの、これも、あたしは変化のひとつだと納得することにしてる。結奈を中心とした変化の一つ。
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結奈は変化してる。周囲も。そこにあたしなんかがいたところで、なにができるとも思わないけど、とにかく、さ。
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なにかしてあげられたらいいとは思う。
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たぶん、自己満足のお節介だよ。でも。それでも……。
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三山音七
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阿野~。
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阿野藤
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はいはい、とりあえずあたしの隣で顔隠して寝ちゃいなさい。
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三山音七
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恩に着る~。顔隠さずにどうやって寝るんだってのは置いといて~。
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こそこそと言われた通りにあたしの席の隣で机に突っ伏す、ねな。ほんとにこのまま寝ちゃったりして?
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……ねなは、夏休みの予定はどうなんだろ。
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阿野藤
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ねぇ、ねな。
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阿野藤
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ねなは、夏休みの予定ってある? どこかへ旅行するとか……。
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三山音七
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まさか~。ずっと寝て過ごすよ~。後は、夏合宿とかあるけどね~。
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阿野藤
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そっか。
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うん。そっか。それは好都合。そう言えば、放送部なんだし、当然か。それじゃあ、思い切って、頼んでみても、いいかな?
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阿野藤
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あの、さ。結奈がね、陸上部の夏合宿で料理当番とかになるみたいなの。それで、さ……。
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阿野藤
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もし結奈がなにか困るようなことがあったら、その……、えっと……。
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三山音七
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ん~?
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阿野藤
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助けてあげてほしいな、とか……。
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三山音七
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………………。
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あれ。返答がない。なんだろう。いつも眠そうだけど、ねな、無視したり黙ったりすることはないのに。
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やっぱりあたしが言い出したのは変なことだったのかなと、多少怖くなりながら、あたしは隣で丸くなったねなをのぞき込む。
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三山音七
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………………。
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目が合った。顔を上げて、不思議そうな顔であたしを見ている、ねなの瞳と。
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阿野藤
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え、えーと……。
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三山音七
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いいけどさ、別に。
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阿野藤
>
そ、そう、なの?
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三山音七
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どこもかしこも、めんどくさいなぁって思っただけだよ~。
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あ、あれ、案外すんなりOKしてもらえた。でも、どこもかしこもってなんだろ?
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三山音七
>
阿野も遠見さんも、似たもの同士だね~。
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阿野藤
>
へ?
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……あたしと、結奈が?
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阿野藤
>
な、なにからなにまで正反対だと……、思うんだけどな……。
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三山音七
>
面倒だから説明しないよ~。誰か来たら起こして~。
>
阿野藤
>
な、なんだよー。言ってよう。
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三山音七
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やだ。おやすみ。zzz……。
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阿野藤
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言えよぅ~。
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な、なんだろこれ。すごい恥ずかしい! 似たもの同士、な、なにその響き!
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恥ずかしすぎるんだけど、な、なんで!? でも、ちょっとうれしい!?
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どういうことだってばよぅ! ねな、起きて説明してよぉ~!
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